小舟に乗った鵜匠が鵜を操って川にいる鮎をとる漁となっています。
歴史のある伝統的な漁法であり, 岐阜県の長良川では1000年以上にわたって鵜飼漁が行われています。
現在でも毎年5月~10月ごろに鵜飼漁が行われており, 観覧船に乗って間近でその様子を見ることができます。
興味を持っていただいた方は是非岐阜に足を運んで鵜飼漁を見学してみてください。
鵜飼についてより詳しく知りたい方や鵜飼漁の観覧予約はこちらをご覧ください。
また, オフシーズンでも長良川うかいミュージアムでは展示や目の前で鵜を操る様子を見学できるイベントを開催しています。
引用
YouTube 岐阜市公式チャンネル 「【鵜飼プロモーションビデオ(フル)】「一期一会の感動絵巻 ぎふ長良川の鵜飼」」 参照 2024-03-18
この作品は体験者が鵜飼における鵜となって川に潜って鮎をとる体験を可能にするものとなっています。
本作品は岐阜の伝統行事である「鵜飼」をより多くの人に興味を持ってもらうためのきっかけづくりとなることを願って作成されました。
また, 鵜飼における鵜匠になる作品は既に存在していたことに加えて, チームメンバーの一人が「鵜の方になったら面白いのでは」と言ったことを機に
鵜匠ではなく鵜になる体験として本作品を制作しました。
1. 各種装置を取り付けます。(装置の詳細は下に記載しています)
2. 長良川の風景が目の前に広がります。
3. お辞儀をするように体を前に倒すと川に潜ります。
4. 鮎が近くに来たらチャンス! 素早く体を起こして上を向きます。
5. 鮎をのみこむアニメーションと音が再生されると同時に装置が作動して鮎をのみこむ感覚を体験できます。
鮎をのみこむ感覚を再現する装置です。
本体は腹に取り付けますが, 紐の先端は首に取り付けます。
紐の先端に接着電極がついており, 首に接着電極を貼り付けます。
この状態で下側の箱内のサーボモーターを回転させることで紐が引っ張られます。
このとき, のどの皮も同時に引っ張られるため, のみこんだ感覚を体感できます。
鮎を飲み込んだ際に喉が冷たくなる感覚を再現する装置です。
装置作動時にサーボモーターが回転して先端のペルチェ素子が接触することにより
のどが一瞬冷たくなります。
鮎をくわえたときに鮎が暴れる感覚を再現する装置です。
この装置の内部には振動モーターが搭載されており,
鮎をとると作動して装置が小刻みに動きます。
参考文献
[1] IZUMI MIZOGUCHI, SHO SAKURAI, KOICHI HIROTA, and TAKUYA NOJIMA. Grutio: System for Reproducing Swallowing Sensation Using Neck-Skin Movement. IEEE published. 2021.https://ieeexplore.ieee.org/stamp/stamp.jsp?tp=&arnumber=9490237(参照 2023-05-14)